「為替の窓」とは?
FXの相場には「為替の窓」と呼ばれる現象があります。この窓とは一体何でしょうか。
月曜日の早朝、画像の様にローソク足の間に大きなスキマが開いているのが「為替の窓」と呼ばれるものです。普通に「窓」と呼ばれることもあり、英語では「ギャップ」と呼ばれます。これはチャートを提供しているFX会社の取引時間外に値動きが見られたということ。
そのためFX会社がオープンしたと同時に前回とのレートの差が大きく開く「値飛び」という現象を起こしているのです。FXを経験している方はわかると思いますが土日などの週末は市場も閉まってしまいます。欧米やアジアなどを代表とするほとんどの市場では取引が停止されるのですが一部例外も。
それは中東やドバイといったイスラム諸国です。イスラム教では休日は金曜日とされているので平日よりも圧倒的に少なくはありますが日曜日でも通貨取引は行われています。そのためBOKUたちが取引をできない時間でも少額ですが取引が行われているために値動きがあるということ。では窓を見つけたからと言ってどのようなことに気をつけて取引をするべきなのでしょうか。
「窓」が開いたときの投資戦略
月曜日の窓開きが行われた際には必ずと言っていいほど発生する法則があります。それが「窓埋め」と呼ばれる相場の動きです。窓埋めとは窓をあけた時に反転して開いた窓を埋めようとする値動きの事。
窓埋めに関しては投資家によってさまざまな解釈があります。「1日のうちに窓が閉まらなければ窓埋めとは言わない」という人もいれば「1ヶ月かかっても窓は閉まったのだから窓埋めは発生した」という人も。
今回BOKUが紹介するのは窓埋めが発生した時としなかったのときのチャートです。今回の基準はバイナリーオプションという短期での投資戦略ですので半日以内で窓埋めされたかどうかにしました。
窓埋めが成功した時
まずは上記の【ドル円】の15分足チャートを見てください。大きな窓が開いていますが約2時間後に窓埋めされています。このようなときには逆張り法がオススメ。何度か上昇していますが窓を埋めようとする力が働いて全体的には下降トレンドとなっているのがわかりますね。
為替は平日であれば世界中のどこでも取引されているのでこの「窓埋め」は月曜日の早朝にしか利用できない投資戦略ということに。この方法は初心者にも分かりやすいでしょうからぜひこの窓埋めで多くの利益を出してみましょう。
しかし口座開設を行うにしても月曜日では窓埋めに間に合いません。トレード200やジェットオプションは土日でも口座開設・入金が可能です。本人確認は出金の際に行うので土日の間に入金しておけば月曜日の早朝に取引することも可能。
窓埋めが失敗した時
必ず窓埋めがあると言っても多くの時間を費やしてやっと窓埋めされるという時もあります。上の画像を見ていただくとわかると思いますが、【ユーロ円】では窓が開いてから1日半以上かけてやっと窓埋めされました。
チャートを見ても分かるように窓が開いたにも関わらず一旦下落したもののその後は強い上昇トレンドが発生。これでは窓埋め戦略は使えず損をするばかりです。そのためまずは相場がどちらの方向に向かっているかをしっかりと見る必要があります。
窓が開かない時もある
上記も週末から週明けのチャートですが画像では全く窓が開いていませんね。このように窓が開かないという時もあります。それでも週明けのチャートは少し荒れてしまうという傾向があるようですので注意が必要です。
このように相場が荒れている時はなるべく損失を増やさないためにも取引を見送ることをオススメします。自信のないときは取引をしないのが投資の鉄則。損失を抑えることで今まで得た利益を減らすこともなくなるでしょう。
窓埋めを狙うにはどうすれば良いのか
上記でも説明したように窓埋めは100%発生することはありません。では窓が開いた時に埋まるか埋まらないかをどのように判断すれば良いのでしょうか。まずは窓が開く原因を考えてみましょう。
窓が開く原因としては週末に起こった天災やニュース・事故と中東の少数投資家の売買による値動きでの2種類です。中東の少数投資家の売買による窓開きだった場合は特に中身のない値動きだと考えられて市場が開場する時間とともに窓埋めが発生する傾向にあります。
しかし相場にとって重大なニュースとなる可能性のある出来事を市場の開場と同じタイミングで発表してしまうと相場が大荒れになってしまうことも。それを避けるために重大なニュースが週末に発表されてしまうこともありえるのです。
そのような時に開けた窓はなかなか閉め辛い窓となります。週明けに窓埋めを狙って取引をしようという方はまず週末のニュースをしっかりと確認すると良いでしょう。