テクニカル分析には2つの指標がある
過去の取引価格の値動きなどを元に将来の価格の動向を予測したり、現在の価格が買われ過ぎなのか売られ過ぎなのかを判断するテクニカル分析。代表的なものがローソク足や移動平均線ですね。多くのトレーダーが使っている分析ツールといえばMT4でしょう。
そしてテクニカル分析にはトレンド系指標とオシレーター系指標があるというのをご存知の方も多いのではないでしょうか。BOKUのサイトでもテクニカル分析のトレンド系とはでもお話しているので参考にしてください。
トレンド系指標
トレンドとは「方向」や「傾き」、「傾向」という意味でその名の通りトレンド相場で有効な分析方法です。市場の全体的な方向性を見極める時に活用されるものでトレンドが発生する兆しや強さを見ることができます。トレンド系指標の主なものは以下の通りです。
- ローソク足
- 移動平均線
- ボリンジャーバンド
- 一目均衡表
ローソク足や移動平均線は分析の基本ですのでしっかりと覚えておくと良いでしょう。相場の方向性を示す指標ですので値動きの方向に沿って予想を行う「順張り法」がオススメです。
オシレーター系指標
オシレーターとは「振り子」という意味があり、この分析方法には「振り子の原理」が応用されています。この指標は相場の勢いと反転ポイント(買われすぎ・売られすぎ)を見ることができ、レンジ相場やトレンド系指標の補完として使うと良いでしょう。主なオシレーター系指標は以下の通りです。
- RSI
- MACD
- ストキャスティクス
- RCI
この指標は相場の勢いや過熱感を示す指標ですので反転するポイントを狙う「逆張り」がオススメ。オシレーター系を主に使いたいという場合はあまり値動きのないレンジ相場が良いでしょう。ただしMACDは移動平均線を応用して作られているものですので逆張りよりも順張りでの取引がオススメです。
どちらを使えば良いのか?
2種類の指標があるということは分かったけどどちらを使えば良いのかわからない。という方も中にはいるかもしれません。そのようなときは自分が「順張り法」と「逆張り法」のどちらでの取引が得意かを考えてみましょう。
(※順張りタイプと逆張りタイプの診断はこちらからできます)
もちろん両方とも使えるのが理想ですがどの指標にもオススメの組み合わせというものがあります。トレンド系指標ばかりを見ても「ダマシ」に合いやすくなり、予想するのが難しくなるでしょう。
逆にオシレーター系指標ばかりを見てもトレンド相場の時にはトレンドが続くかどうかがわかりません。トレンドが強ければ反転するポイントを無視してトレンドは進んでいきます。
そこで最も良い方法が「トレンド系指標もオシレーター系指標もどちらも使う」ということ。先ほど「トレンド系指標の補完」として使うことをオススメしたオシレーター系指標。
上の画像で表示させているのは「ローソク足」と「移動平均線」に「ボリンジャーバンド」、そして「ストキャスティクス」です。下落を示す陰線がボリンジャーバンドに触れた時、ストキャスティクスは売られ過ぎを示しています。
この時にハイでポジションを取れば勝てる可能性が高いということ。このようにトレンド系指標とオシレーター系指標を上手く使っていくことで分析の精度は大幅に上がって行くことも。BOKUのサイトでも相性の良い指標同士を紹介しているのでぜひ参考にしてください。
相性の良い指標を記載している記事
・テクニカル分析のトレンド系とは
・MACDと相性が良いRSI指標との組み合わせ