毎年フォーブス誌が発表しているランキングに「世界でもっとも影響力のある人物」があります。今年2013年はオバマ大統領が陥落し、代わりにロシアのプーチン大統領が1位になったことでも話題となりました。今回はそんな影響力のある人物を金融業界に絞ってピックアップ。
バーナンキ議長
バーナンキ議長の発言にはおそらく世界中のトレーダーが注目していることでしょう。実際に明らかにバーナンキ議長の発言によるものと思われる為替の動きが見られたり、これにはテクニカル分析に長けている人たちでもかなわないくらいの影響力です。
ちなみにバーナンキ議長は昔はものすごい学者だったみたいで、ハーバード大経済学部を主席で卒業、マサチューセッツ工科大学で経済博士を取得、さらにスタンフォード大学で講師、プリンストン大学で教授というエリートぶりです。
そんなバーナンキ議長も近々任期満了で退任するという見方が大勢を占めています。最近では「不透明感を減らすとともに市場の規律を高め、モラルハザードを抑制するためには、システム上重要な企業に関する確かな清算制度が重要になる」との見方を示しており、米経済の見通しや金融政策には言及していませんでした。
イエレン副議長
バーナンキ議長の後、最有力と見られているのがジャネット・イエレン。サンフランシスコ連邦準備銀行総裁、大統領経済諮問委員会委員長、連邦準備制度理事会理事等を歴任しており、バーナンキ議長からの信頼も厚い人物です。
金利を安易に上げないような「ハト派」と見られており、有効賃金理論を提唱、賃金上昇によって労働者の生産性が向上し会社の利益が増すことを示すなどしています。いわば本当の実力派ですね。(Wikipedia情報)
今後の注目は量的緩和の縮小開始予想で、ハト派のイエレン氏は、公聴会で超緩和政策の副作用を懸念する共和党議員から批判を受けると予想されています。
またこちらのイエレン副議長の他にもFRB要人の講演がいくつか予定されているのでそちらにも気を配っておきたいところです。