相場を動かしているのは人間であることを忘れるな!
皆さんバイナリーオプション取引を行う際には何を基準にポジションを持つようにしているでしょうか。ほとんどの人がMT4などのテクニカル分析の結果を参考に売買のタイミングを決めているという人は多いと思います。
しかしテクニカル分析をしていても負けてしまうときは負けてしまいます。それは市場に参加している人の心理が相場に反映しているからです。相場は投資家の心を映す鏡とはよく言ったもので、この投資家の心理を理解すれば勝てる可能性もグンと上がるということを以前説明しました。
(※投資家の心理を利用したトレードを心がけよう!を参照)
今回はバイナリーオプションでも使える投資家の心理を簡単に説明するので今後の取引で活用できるようにぜひ見ておきましょう。
バイナリーオプションでも使える投資家心理
実際に投資を行っているとなぜあの時あのポジションを取ってしまったのだろうと思うことがある方もいるでしょうか。このような失敗の背景には人間の心理が潜んでいるもの。ここでは投資を気をつけるべき心理を紹介します。
プロスペクト理論
これは人間心理に基づいた行動の違いを説明するのによく知られる理論です。自分の立場に置き換えて次の2つの例を想像してどちらを選ぶかを想像してください。
例1)
A.無条件で100万円をもらえる
B.コインを投げて表が出たら200万円貰えるが裏が出るともらえない
例2)200万円の借金がある場合
A.無条件で100万円分の借金がなくなる
B.コインを投げて表が出たら200万円の借金がなくなるが裏ならなくならない
例1では「A」を選択するという人が多いのではないでしょうか。しかし一転例2となると「B」を選択する人が増えます。人はなるべく損失を回避するためにリスクを取りたがる傾向に。
バイナリーオプションで言えばスプレッドのある取引をするか否か、といったところでしょうか。予想しやすい代わりにペイアウト率がそこまで高くない取引と、予想が難しい代わりにペイアウト率2倍の取引だったらどちらを選ぶでしょうか。
多くの利益を出したいと思う人ほどリスクの高いペイアウト率2倍の取引を選んでしまうという人がほとんどだと思います。きっとBOKUもペイアウト率の高い方を選ぶかもしれません。バイナリーオプションで利益を出したいならこつこつと確実な方法で取引をしていきましょう。
追認バイアス
追認バイアスとは自分が起こした投資行動に肯定的な情報ばかりを集めようとすることを言います。最も良い例としては株式をなどを扱う掲示板。大抵その銘柄に取って良いニュースを書き込んでいる人は、その銘柄をもっている人だと思ってよいでしょう。
そしてそのニュースは役にたたないということがほとんど。しかし本人は追認バイアスにかかっているためそのニュースが良いと本気で信じているのです。この追認バイアスは誰にでもあるので、自分が今ポジションを持とうとしている銘柄に対して客観的に見ることが大切。
テクニカル分析で「ダマシ」に合いやすい人というのは追認バイアスにかかっている可能性もありますね。
ギャンブラーの誤謬(ごびゅう)
誤謬とは簡単に言ってしまえば考え・知識などのあやまりのこと。例えば適当にコインを5回投げたとしましょう。すると5回連続で表が出ました。次にコインを投げた時、みなさんはどちらが出ると想像するでしょうか。
ほとんどの人が次に出るのは表だと思う方が多いと思います。このような傾向をギャンブラーの誤謬(ごびゅう)というのです。
相場は上昇と下落を繰り返しながら進んでいるというのは多くの投資家が知っていることですし基本的なことです。しかしそう思い込むことは投資の世界ではたいへん危険。相場を動かしているのは人間です。
確かに自分なりの相場感を持つことは重要ですが時にはそれが致命的となることもあるので上昇(下降)が続いた時はポジションを持たずに相場の観察をしてみると良いかもしれませんね。
投資家の心理をうまく利用するには?
何度も言いますが相場を動かしているのは人間の心理です。そのため理屈通りに動かないということがほとんどで人間の心理状態が優先されて過去のチャートの動きを無視することは多々あります。
いずれ元の相場価格に戻ろうとするでしょうが、この投資家心理を考慮に入れない取引をしてしまうと痛い目を見ることも。投資には「投資格言」がありそれぞれの格言の意味を調べているとたいへん興味深いものがあります。
今後の投資に活用するためにもしっかりと投資家の心理を学ぶことは重要となってきます。行動ファイナンスという言葉もあり、市場心理によって説明のつかない現象などを研究することも勝率アップに繋がる可能性も。興味のある方は調べてみると良いかもしれませんね。