休みも重視する酒田五法の「三法」
酒田五法の中でも他の4つに比べて解釈が難しいのが今回最後に紹介する「三法(さんぽう)」です。「三法」は大きな陽線か陰線が現れた後、その陽線(陰線)の値幅内での売買が何度か連続した足型となります。
相場には「買い・売り・休み」の3つの局面があるというのが「三法」の教えです。「休むも相場」という投資助言にもあるように、高値や安値を抜けてトレンドがはっきりするまでは休む、様子を見ることも重要です。
取引しようとしても相場が読めないというときや自分の得意な相場でないというときは一度休んで待つことで余計な損失を出す必要もないでしょう。このように投資を行う上で「休む」という行為は勝てるトレーダーと勝てないトレーダーの分かれ目になるのかもしれませんね。
相場の休みとはどのようなチャートなのか?
今回は相場の休みを示す「三法」の足型がどうなっているのかを紹介しましょう。ここで紹介するのは全て「休み」のサインです。もし今後取引を行う際にここで見たローソク足の足型があればポジションを持つことを待ちましょう。
上放れ三法
読み:うわばなれさんぽう
2本目の陽線のあとに前日の終値よりも安く寄り、1本目と2本目の窓を埋めた陰線が出た形。
上げ三法
読み:あげさんぽう
上昇局面で大陽線の後に小さな3本の陰線を挟んで、大引坊主の第陽線が出た形です。売買の判断が難しいので休むのが良いとされています。
下放れ三法
読み:したばなれさんぽう
2本目の陰線の後に前日終値よりも高く寄り、1本目と2本目の窓を埋めた陽線が出た形です。
下げ三法
読み:さげさんぽう
下落局面で大陰線の後に小さな3本の陽線を挟んで、大引坊主の大陽線が出た形。売買の判断が難しいので休むのが良いとされています。
投資のうまいトレーダーほど相場の方向性がつかめないときは「休むことが大切である」ということを熟知しています。相場の読めない状況ではチャンスが来るまで辛抱強く待ちましょうというのがこの三法の真髄なのかもしれませんね。
酒田五法の生みの親「本間宗久」の教え
数回に渡って紹介してきた「酒田五法」を作った本間宗久は現代にも通じる相場の心得「宗久三位伝」を残しています。その中でも「仁」「勇」「智」の要素は相場で勝つために不可欠であると説いていますがどのような意味があるのか調べてみました。
- 仁:チャンスが来るまでじっと待つこと
- 勇:チャンスあGきたらその機会を逃さないで勝負する勇気
- 智:状況に応じて柔軟な対応ができること
確かに投資を行う上で上の3つの要素はたいへん重要であることがわかりますね。「理解できない商品には投資をしない」という投資の鉄則がありますがこれをFXやバイナリーオプションで考えてみましょう。
「理解できない商品」とはバイナリーオプションなどでは「馴染みのない銘柄」や「よくわからない相場」というふうに捉えることができます。このように危険な投資を避け、できるだけ損失を抑えることで利益を上げていきましょう。
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